胃カメラは何歳から受けるべきか|40歳で始めた私が伝えたいこと

健康

胃カメラという言葉が出てきたとき、多くの人が最初に考えるのはこれだと思います。

「そもそも自分はいつから受けたらいいのか」

そして次に考えるのはたぶんこれ。

「できれば受けたくない」

気持ちはわかります。私も最初はそうでした。ホースみたいなカメラを口から突っ込まれるわけですから、積極的に手を挙げたくなるイベントではない。

でも今や12回経験済み(鎮静剤なし・口から)。もはや「毎年のルーティン」になってしまいました。慣れるもんです。怖いくらいに。

そんな私が「何歳から受けるべきか」について、体験を交えながら書いてみます。


目次

  • 一般的には40歳が一つの目安
  • 私が40歳でピロリ菌を知ることになった話
  • 40歳が区切りになる理由
  • 30代でも受けたほうがいいケース
  • ピロリ菌検査が「最初の一歩」になる
  • 受ける頻度はどのくらいがいい?
  • 「周りに胃がんの人がいない」は関係ない
  • まとめ

一般的には40歳が一つの目安

「○歳から受けなあかん」という法律があるわけではありません。ただ、よく言われるのが「40歳を目安に」という話です。

日本では胃がん検診として40歳以上を対象に、バリウム検査や胃カメラが推奨されています。自治体によって多少違いはありますが、おおむね「40歳スタート」が一つの基準になっています。

「40歳ってまだ若いやん」と思うかもしれません。私もそう思ってました。でも胃は正直なもので、年齢なんか関係なくガタが来ます。「まだいける」という自己判断が一番アテにならないのが健康診断です。


私が40歳でピロリ菌を知ることになった話

40歳のとき、人間ドックを受けました。血液検査の結果を医師が説明しているとき、こう言われました。

「ピロリ菌が陽性ですね」

「えー、はあ」

これが、私のファーストリアクションです。もっと驚くべきだったかもしれませんが、当時の私のピロリ菌に対する知識がいかに乏しかったか、この一言に全部詰まっています。

そもそも「ピロリ菌」という名前を聞いたとき、私が真っ先に連想したのは——水虫でした。

なぜか。昔、父親が水虫薬として「ピロエース」という市販薬を使っていたんです。「ピロ」という響きがそれと結びついてしまって、脳内で「ピロリ菌=なんか足に関係あるやつ?」という謎の方程式が完成してしまっていました。

もちろん、胃と足は何の関係もありません。ピロリ菌は胃に住む細菌で、長期間放置すると胃がんのリスクを高めます。父の水虫薬とは一切無縁です。当時の私は、そういうレベルでした。

その後、除菌治療(1週間、抗生物質を飲むだけ)を終えて医師からこう言われました。

「除菌できたか確認して、今後も定期的に胃カメラで経過を見ていきましょう」

「はあ、まあ……わかりました」

こうして、私の「毎年胃カメラ」生活が静かに始まりました。気づいたら12回になってました。

40歳が区切りになる理由

なぜ「40歳から」なのか。端的に言うと、胃がんのリスクが40代以降から上がってくるからです。

胃の異常というのは、ある日突然ポンと現れるのではなく、慢性的な炎症や粘膜の変化がじわじわ積み重なっていくタイプが多い。だから症状が出てから受けるのでは遅い、ということです。

私も40歳でピロリ菌が見つかったとき、胃の痛みも不快感もまったくありませんでした。「何も感じへん=異常なし」ではないんですね。胃は案外、黙って耐えてます。

30代でも受けたほうがいいケース

「40歳から」が目安とはいえ、30代でも早めに受けたほうがいいことがあります。こういうケースです。

*胃痛・胸やけ・吐き気が長く続いている
*親や祖父母が胃がんになっている
*ピロリ菌感染がわかっている、または疑いがある
*喫煙習慣がある、塩分多めの食生活が続いている

心当たりがある人は「まあ30代やし」と先延ばしせず、早めに受けることをおすすめします。胃は「若いから大丈夫」という言い訳を聞いてくれません。

特にピロリ菌は、感染しているかどうか自覚症状がないことがほとんどです。「なんも感じへんから大丈夫」と思っていたら、静かに胃粘膜を傷め続けているケースがある。私がまさにそれでした。

ピロリ菌検査が「最初の一歩」になる

「胃カメラはちょっと……」という人には、まずピロリ菌検査から入るのがおすすめです。

血液検査や尿検査でできる方法もあり、胃カメラより費用も手間もずっと少ない。人間ドックのオプションで追加できることも多いです。

陰性なら「ひとまず安心」。陽性なら除菌して、その後に胃カメラで確認する。私の流れはこれです。

「ピロリ菌検査→陽性→除菌→胃カメラ→毎年経過観察」

今思えば、これが一番スムーズな入り口でした。最初から「胃カメラ受けます!」と決意しなくても、ピロリ菌検査という小さな一歩から始められる。いきなりフルマラソンじゃなくて、まず近所をジョギングする感じです。

受ける頻度はどのくらいがいい?

「で、何年に1回受けたらいいの?」という話ですが、これは状況によって変わります。

*ピロリ菌の感染歴・除菌歴がある → 年1回が目安になることが多い
*胃の萎縮(慢性萎縮性胃炎)がある → 医師の指示に従って定期的に
*特に問題なし → 2〜3年に1回程度が一般的とされることも

私は毎年受けています。理由は単純で、「年1回受けた方が安心だから」です。それだけです。

最初の頃は「また今年もか……」とちょっとブルーになっていましたが、最近は「そろそろ胃カメラの季節やな」くらいの感覚になっています。人間ドックのついでくらいの感覚。慣れって怖いですね。でも、怖がらなくていいと思えるようになったのは、続けたことの一番の収穫かもしれません。

「周りに胃がんの人がいない」は関係ない

私の周りには、胃がんになった人がいません。なので長い間、「まあ大丈夫やろ」と思っていました。

でも、それって根拠なさすぎますね。

身近に胃がんの人がいないのは、単純に運がよかっただけかもしれないし、周りの誰かが定期検診をちゃんと受けて早期発見できているだけかもしれない。「いない=安全」ではありません。

私がピロリ菌陽性と知ったときも、何の症状もなかった。胃は「黙ってる」臓器です。症状が出てからでは遅いことがある。それだけは頭に入れておいてほしいです。

まとめ

「胃カメラは何歳から受けるべきか」、まとめるとこうなります。

*一般的な目安は40歳から(胃がん検診の対象年齢)
*症状・家族歴・ピロリ菌感染がある場合は30代でも検討する価値あり
*まずはピロリ菌検査から始めるのが現実的な入り口
*受ける頻度は状況によるが、年1回が安心感につながる
*「周りに胃がんの人がいない」は、受けなくていい理由にはならない

私は40歳でピロリ菌が見つかったことで、定期的な胃カメラを始めました。あのとき「ピロリ菌=水虫みたいなやつ?」くらいに軽く考えていなかったら、どうなっていたかわからない。あのポンコツな反応が、結果的には私を救っているのかもしれません。

「まだ大丈夫」「若いから関係ない」——そう思っているうちに、胃は黙々と何かをため込んでいることがあります。

一度も受けたことがない方は、まず人間ドックや健診のついでに、ピロリ菌検査や胃カメラをオプションで追加してみてください。最初の一歩を踏み出すのに、完璧な理由はいりません。「なんとなく気になった」で十分です。

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